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山田 かな子
株式会社Today代表取締役
和歌山県上富田町岡出身、1991年生まれ 同志社女子大学現代社会学部卒 小学校講師 @和歌山 イベント制作会社 @東京
教育関係 社団法人 @福島 起業家育成・インターン&副業マッチング NPO法人エティック@東京 5年目 若者を地域に呼び込む地域コーディネーター 株式会社TODAY設立(2022年7月登記)
2歳児の母
2022年5月ファミリーUターン

人口が減る未来にできること

日本の人口はこれからも減り続けます。それは田辺市に限った話ではなく、全国的な傾向です。では、人口が減った先の未来には、どんな風景が広がっているのでしょうか。少し仮説を立ててみたいと思います。
すでに企業の人手不足は深刻な課題となっており、「人手不足倒産」や「人手不足による閉店」も目にするようになりました。労働人口の減少は、日常のさまざまな場面で影響を及ぼしはじめています。その次に起こることは市場減少になります。


例えば、ランドセルの話。私が生まれた1991年の出生数は1,223,245人でしたが、2020年に生まれた息子世代は840,835人。約38万人の減少です。ランドセル1個を平均8万円とすれば、それだけで約300億円の市場縮小につながります。
これはランドセルだけの話ではありません。洋服、住宅、車など、私たちの暮らしに関わるすべての「買い物」は縮小していく傾向にあります。つまり、内需に依存してきた日本の企業は、これから売上減という現実に向き合うことになります。

そんな時代に、私たち地方で事業を営む者が考えるべきことは何でしょうか。
人手不足を人手で補おうと、給与体系を変えたり、働き方改革に奔走することも必要かもしれません。しかし、それ以上に大切なのは「人手不足を前提とした事業の再構築」ではないかと考えています。
つまり、主力事業をそのまま維持し続けるのではなく、スライドさせて分散し、小さなプロジェクト単位で仕事を設計していく。プロジェクトごとに収支を完結させ、そのつど共感を持った人と取り組むそんな働き方・事業の形がこれから求められていくのではないでしょうか。
もちろん、そのためには主力事業への深い理解やスキルが必要ですし、多様な人とつながるネットワークも不可欠です。国内外を問わず共感でつながる関係性は、これからの時代の大きな資源になります。内需も外需も、そこから生まれるのだと思います。

人口が予想以上に減っていく地域・田辺に暮らし、事業を続ける私が今、伝えたいこと。それは「人手不足に焦らないでほしい」ということ。そして、「事業をスライドさせる発想」を持つこと。この2つが、これからの地域と私たちの未来を拓くヒントになるのではないかと考えています。

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