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山田 かな子
株式会社Today代表取締役
和歌山県上富田町岡出身、1991年生まれ 同志社女子大学現代社会学部卒 小学校講師 @和歌山 イベント制作会社 @東京
教育関係 社団法人 @福島 起業家育成・インターン&副業マッチング NPO法人エティック@東京 5年目 若者を地域に呼び込む地域コーディネーター 株式会社TODAY設立(2022年7月登記)
2歳児の母
2022年5月ファミリーUターン

【ふるさとミライカレッジ】中間報告会レポート!5つのプロジェクトの現状と今後の展望

2025年11月17日(月)、Key Site(和歌山市)にて、和歌山ふるさとミライカレッジ全体共有会議・中間研修を開催しました。

中間報告会の主旨

ふるさとミライカレッジは、総務省による令和6年度補正事業「大学等と地域が連携して取り組む地域課題解決プロジェクト」です。和歌山県では、モデル実証事業として県内5地域で、大学生による課題解決プロジェクトを行っています。

キックオフ研修の模様は以下の記事をご覧ください。

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今回の報告会はキックオフからおよそ3か月が経過したタイミングで、各プロジェクトの現状と課題を共有するものです。

目次

タイムスケジュール

13:30〜14:40
ご挨拶 和歌山県地域振興部長の赤坂武彦様
中間報告(各地域10分)
①「空き家と耕作放棄地のデッドストックの利活用促進プロジェクト」
②「みのしまラボ~地域とつながる14日間の協働まちづくりキャンパス」
③「ふるさとミライカレッジ in 湯浅町 ~地域と若者の絆プロジェクト~」
④「若者の視点を取り入れた『みかんの未利用資源』の販売促進プロジェクト」
⑤「若者の視点を取り入れたSUSAMI LOCAL START UPプロジェクト」

14:40〜14:50
休憩

14:50〜16:20
研修会
一般社団法人フィッシャーマンジャパン 松本裕也氏

16:20〜16:30
今後のご案内

ご挨拶

前回に引き続き、和歌山県地域振興部長の赤坂武彦様よりご挨拶をいただきました。

地域と大学が連携して和歌山県内5か所の地域づくりをする中での課題は、地方が若者に選ばれていない現状、若者とどう地域づくりをするか、関係人口をどうやって増やしていけるかだ、と赤坂さんはおっしゃっています。

また、今回の中間報告では、5か所の取り組みの報告と、株式会社フィッシャーマンジャパンの取り組みを受けて何か参考になることはないかを考える時間となるようにと、期待されていました。

各プロジェクトの成果報告

持ち時間10分で、それぞれの地域でこれまでに行われた活動や、今後の展望などの報告が行われました。

空き家と耕作放棄地のデッドストックの利活用促進プロジェクト

和歌山市と大阪観光大学の共同プロジェクトは、株式会社和み・地域活性化事業部マネージャーである永田大樹様が報告しました。

9月7日〜13日にわたって行われたのは、和歌山市内や貴志川線沿線のフィールドワーク。空き家まるごと1軒の清掃、インバウンド観光客へのヒアリング、和歌山電鐵が所有する車庫で運行車両の清掃と草引きを行いました。

貴志川線沿線の現状を把握した参加者たちは、鉄道と地域を掛け合わせた魅力の発信や、空き家の活用との相乗効果を模索する最初のスタートに立ったと言えます。地域に滞在する時間や鉄道利用者の増加を狙うことで、地域経済を活性化させたい方針が固まりました。

学生からは課題と解決策を整理する中で、多様な意見が出たようです。これらを踏まえ、2月の活動は農業体験が主軸となる予定が既に固まっています。

みのしまラボ~地域とつながる14日間の協働まちづくりキャンパス

「みのラボ」は、有田市の箕島エリアで、和歌山大学と大阪公立大学で行っている共同プロジェクトです。株式会社まちタグ・代表の小川愛哉様が報告しました。

本プロジェクトは、以下の工程に分かれて行われています。

工程内容日程
①実践編屋台づくり(基礎)7/27(日)・28(月)
屋台づくり(仕上げ)9/4(木)・5(金)
屋台運営9/17(水)・18(木)
②調査編社会実験調査10月
別途まち歩き10月
③ビジョン編合宿12/10(水)~12(金)
コンペ・検討会1/22(木)~23(金)

中間報告会の時点では、①実践編と②調査編の日程が終了しており、①実践編の様子を発表していただきました。ありだ屋台(リアカー型移動式屋台)を地域の人々と一緒に製作したのち、実際に運営するまでの活動です。いきなり地域の人とともに何かを形にすることで、人同士のつながりができたようでした。また、屋台の運営では学生のさまざまな意見を結集させて、これまでになかった風を地域に吹かせることに成功した様子。

今後の活動は、③のビジョン編に移行します。これまでの活動や調査で見えてきたまちの良さや課題を「まちなかビジョン」として落とし込んでいく予定です。

ふるさとミライカレッジ in 湯浅町 ~地域と若者の絆プロジェクト~

湯浅町が羽衣国際大学とタッグを組んで動いているのが「絆プロジェクト」です。中間報告は、株式会社ABCサステナテーブル代表の本間智也様が行いました。

湯浅の資源を使った商品開発を行い、イベントのNFS(1月12日)と KITTE(2月中旬)で紹介するまでが、プロジェクトの流れです。イベント当日の運営も行われる計画で、以下のようなスケジュールで展開されています。

工程日程
インプット講義8/18
1 Dayインターンシップ8月下旬
集中講義・アイデア会議9/17
試食会10月中旬
販売準備11~12月
イベント1~2月

試食会までの工程について、報告していただきました。

学生は商品開発を主に行う「フードチーム」と商品の販促を主に行う「プロモーションチーム」に分かれて活動。本プロジェクトは、早い段階で摘み取られてしまい、通常では流通することのない「摘果みかん」に焦点を当てた商品開発を軸に進められることになりました。

出来上がった商品は摘果みかんを使ったジンジャーシロップで、イベントでの販売準備のための活動が進行中です。

『みかんの未利用資源』の販売促進プロジェクト

田辺市と横浜国立大学とのタッグは、みかんの未利用資源を使った商品や販促企画などを、株式会社きてらとともに進めています。中間報告は、株式会社TODAY・代表の山田かな子と、株式会社きてら・代表の野久保太一郎様で行われました。

秋津野直売所「きてら」は地域の農家さんと連携して農産物を販売する直売所で、未利用資源を活かして、「きてら」のファンを作ることがプロジェクトの主目的です。

活動全体の流れは以下の通りです。

①講義
②自主リサーチ
③横浜市および日本各地の中小企業・ベンチャー企業経営者への現地インタビュー
④グループごとの「実践活動」および他グループとの「ブラッシュアップ」
⑤最終プレゼンテーション

報告時点では、④実践活動・ブラッシュアップの段階まで進んでいます。

これまでに、みかんの搾りかすである「残渣(ざんさ)」を使ったドリンク開発や、商品のセット企画、香りワークショップ企画、SNS(X/note)の更新などを行ってきました。

今後は、1月16日・17日に東京都でポップアップストアを開催する予定です。最終報告に向けて、多方面からのアプローチと実践を重ねていきます。

SUSAMI LOCAL START UPプロジェクト

すさみ町と4つの大学からの計9名が協働しているプロジェクトです。発表は合同会社シェアローカル・代表社員の源口菜月様と、すさみ町地域振興課主査の水上力仁様が行いました。

すさみ町は「地域まるごとキャンパスすさみふるさと留学」と銘打って、すさみ町で活動したい学生を募りました。学生ひとりひとりが滞在期間を決め、その期間中にそれぞれのフィールドワークを行います。

学生それぞれのやりたいことや興味の対象を尊重し、個別に稼働しているのがすさみ町での活動の特徴です。すさみ町の特徴は、その個々のやりたいことに応えて動ける地域の人たちが多数手を差し伸べてくれる環境がある点。受け皿が整っているため、学生の考えをしっかり形にできる体制が整っています。

最終報告会では、参加学生9名分の総まとめがお披露目される予定です。

講座

一般社団法人フィッシャーマンジャパン(以下、フィッシャーマンジャパン)事務局次長の松本 裕也様のお話をお聞きしました。

フィッシャーマンジャパンは、三陸の海から日本の水産業の諸課題を解決するために、様々な分野からアプローチを続ける事業を行っています。

インターン事業も行う中で、「地域の人やそこで働く人も楽しく働いてこそ、インターンで来る外部人材も楽しく過ごせる」と語っていました。また、外部から来た大学生の位置づけについて、受け入れ企業に痛いところを突いて、活性化を図る存在であるとも話されました。

大学生をあえてローカルに招き入れることで、これまで見えていなかった視野が拓け、そこに眠る課題を紐解いていくことにつながります。その心構えをたくさん教わった時間でした。

終わりに

ふるさとミライカレッジは引き続き、2月の最終報告会に向けて活動していきます。大学生と地域が協働して、課題解決に向かう様子を見届けましょう。

最終報告会の日程は、2月16日(月)14:00〜17:00を予定しています。各地で進行中のプロジェクトがどのように磨き上げられて形になるのか、とても楽しみです。

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